安倍晴明は、なぞの多い人物。
父は、物語上では、保名(やすな)となっておりますが、母の名前は、書かれていない。晴明誕生の地として、有名な神社『安倍晴明神社』に伝わる「葛の葉子別れ伝説」によると、晴明の母は、「葛の葉」という白狐だと。。。。。
当時、阿倍野に住んでいた、晴明の父保名は、信太(しのだ)の森で狩に追われていた白狐を助けました。
白狐は、恩返しの為に、人間の女性に姿を変え、葛の葉と名乗り、保名の妻となって、晴明を産みました。
けれども、ある日、狐の姿を幼い晴明に見られてしう。
「母さま、こわい」と泣き出す幼い晴明の姿を見た、葛の葉は、 「私は、昔、保名様に助けていただいた白狐です。」と告白し、森へ帰っていったそう。
けれども、別の文書『臥雲日件録』(がうんにっけんろく)という本には、晴明には、父母がいない「化生ノ者」つまり、「人間ではないもの」と書き記されていますし。
晴明は、白狐の子なのか、はたまた、本当に人間ではないのか?
今の世に伝えられている数々の安倍晴明に関する伝説を読むと、「本当に同じ人間なのか?」という疑問を誰しも抱くでしょう。
当時の人々も、そんな疑問を感したから、こんな2つの伝説を作り上げたのではないかと思います。